原始仏教講座 #13(本質実行)

   『本質実行』      
われなす事をなし終えり
この後欲望生活を望まず
釈尊仏教の自己目的がそれである
 一切の苦悩は本質を知らぬ事だが
 一切の本質は相関互恵する事だ
 釈尊仏教はこの点に徹する事だ
己の得る所があれば他に施す
互恵し合えば本質の実行になる
釈尊仏教は共に喜ぶ生き方学だ
 
    [本質実行]-空気も水も自らを人間に施してくれるから人間は生きられる。人間はそれらに感謝を施す事で相関互恵する。人間同士ともなれば互恵し合う以外に人間らしさはない。ここを学ばねばうとく、自我本位になってゆく。 

『相関互恵を少学多行すれば喜び莫大』
 人間は多く学んで虚大文化を築き、核に脅える。釈尊仏教は人間の本質が相関互恵にあると、少なく学び多く実行するものだ。これを遮るものは自分しかない。自分を愛するなら、この少学多行の喜びの流れに身を投ずる事だ。