原始仏教講座 第二講 その二十一

第二講 その二十一

三邪見

その三つを三つの邪見、三邪見というわけです。神様の意思によって人間の幸不幸が決まっている。あるいは運命によって全て決まっている。あるいは偶然で全て決まっているという三つの誤った考えである。

こういう話は日本仏教では全然出てこないんですね。ところがお釈迦様は一番最初にこれを言われる。まず曖昧な常識を点検するわけです、そして誤った常識があれば、それを訂正しなければ、後で非常に高級な話をしても、常識がハッキリしないことには、はっきり分からない。普通の人は常識を手掛かりにして判断していくわけですから、もし常識を間違っていれば、まず常識から直していかなければならない。要するに入り口から直さなければならないということです。

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