原始仏教講座 第二講 その十七

第二講 その十七

次第説

これは今までの話からすると、ずっと短いものです。

「次第説、善因みのりて善果を得、悪因みのりて悪果を得る、幸いと楽えんとせば三宝信じ施を為して規律をなして真理を学び正導行ずべし」

これはアルプピカーターといいまして、アルプピというのは次第次第に、要するに、入り口から段々難しくという、順序次第をアルプピ、カーターというのは説明です。お釈迦様はこういう指導の方法をなさったわけです。まず、皆さんが持っている常識を一つの根拠として、そしてその常識を点検するわけです。常識が必ずしも正しいとは限らない。所が常識から話を始めないと、例えば高等数学の話いきなりしても全然分かりませんね。まず常識の説明、皆さんが持っている常識に合わせるわけです。いいことをしたらいい報いが来ると思いますか。常識で考えてください。どうしてこういう常識の話をなさるか。

いいことをすればいい報いが来る。努力したら努力した報いが来る、これ常識のはずです。

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