釈尊の聖句 33 

33 賢慮あるものは、戦慄し護り難く制し難き心を直くすること、宛ても箭匠の箭に於けるが如し。
(南伝大蔵経第23巻小部経典一 法句経 三 心品 22頁)
「矢を直す」
おそれおののき、動ようし、守りがたく、おさえがたき心を、賢き者は正しくす。矢作りが矢を正しく直すがごとし。(田辺聖恵 訳)
◎反省と修養のない宗教は、欲と独善の追い求めで終る。また概念ばかりふりまわしていては逃避となる。現実の中でいかにおのれを正し、相互関係を改善するか、そこに真の宗教が現れる。己を正しくするということは、真理を基準を教えられ、それを納得し、毎日の己をそれで反省することである。宗教を選ぶのに、その云うところの真理基準を納得し得るかどうかで決めるべきであろう。そこから信者の道が開ける。田辺聖恵 
   霜うすく 人なかに和し 近い春

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