依存と互恵
『依存と互恵』 田辺聖恵
人は様々なものに依存する
時には互いに互恵し合いする
そこに人の弱さや美しさがある
人間はもともと弱い存在であり
自然や社会に依存せざるを得ない
そこから生かされ意識も出てくる
人間はもともと共存存在だから
互恵し合う事に喜びを感じる
生きる意義を見いだしもする
[依存と互恵] 様々なものに依存せざるを得ないのが人間であるが、そこを自覚しないと傲慢になったり、溺れたりする。余りにも自分本位になったり、自然を支配改造しようとする。そうして自己の存在意義を見失ってゆく。
『依存と互恵のセットで人は活き活きとなる』
生かされている事実を根底にして、人は互いに役立つ、分かち合う、施し合う事の喜びや意義を感じる様にもなる。利他本位になり切れぬまでも、自他共歓の生き方を自己実現する事が出来る。人類の未来もそこにあると言えよう。