互恵者

   『互恵者』            
一本の木が スックと立っている
いかにも孤立している様であるが
雨風日の光りの恵みを受けている
 一本の木はただ黙々と立っている
 だが花実をつける事で風景となり
 時には人を喜ばせ 自ら充実する
自己に目覚める 人間らしくなる
それは活き活きと 生きるのだが
互恵者としての本質を生きる事だ
                
 [互恵者]−誰でも我欲中心で良いと思うわけではない。だが人間の本質が分からない為にハっキリした生き方の線が出てこない。釈尊は「すべて相関互恵の存在」と透察、人間の本質を明らかにし、自らその様に生きぬかれた。
 
 『互恵者同士の活性社会が真の和合である』
 自己が相関互恵の存在と理解し得たならば、小川が次第に大きな流れに合流する様に、生き方を決めて行く。互恵者として生きる事が、浄福であり喜びである事の実感が増大してくるからだ。我欲性に振り回されずにすむ様になる。