在るように在る

    『在るように在る』     
何かをするからでもなく
何かを得るからでもなく
そのままその時々に充実
 自ずから発する所あれば
 天地を聴き 天地に語る
 大衆を聴き 大衆に語る
何らかを作為するでなく
何らかの結果をも期せず
在るように在る事の喜び
               
[在るように在る] 人為文明に慣れ過ぎて、文明を離れて生きられないとしたら人間を逸脱している。人間が人間らしくあるという事は、文明を遮断した時間空間をイメ−ジして、その中で自分の存在を確認する事でなかろうか。  

『文明は自己発見の道具でなければならない』
 物の豊かさは多忙の結果である。多忙とは己を物にすり替える事である。己を忘れる程に打ち込む事があるとすれば、人間としての在りようの学習発見であり、その体現である。釈尊はその道を歩み、達成し、正導しておられる。