法句選 #9(礼拝奉仕)

    『礼拝奉仕』       
一点の曇りもない心
誠実そのものの様な心
それらは美しい心に違いない
 どの様に熱心に神仏を礼拝し
 どの様に真心で奉仕をしても
 真理を伺い知る事は出来ない
天地自然人間に一貫する真理
それを学び取るのでなければ
心底の礼拝奉仕にはならない


宝のありかを示す人に対するがごとく、この賢き人に仕うべし。かかる人に仕うれば幸いありてわざわいなし。

[礼拝奉仕] かつてブッダである釈尊は、自分を拝んでもしょうがない、真理法を見よと言われた。どの様に熱心に礼拝しても、真理への信と学び心がなければ、いつまでたっても、愚かさからの苦悩を脱する事は出来ない。
  
『真理を知らねば理性の安定はあり得ない』
 救って下さい、守ってやるぞ式の信仰であれば、その一点を信じればよい。どうしてそれが成り立つのかという疑問が生じた時には、間に合わないものとなる。一度び目覚めた自分の理性を、無視する事は出来なくなるからだ。