法句選 #5(目的と実行)

    『目的と実行』      
夢も希望も持たないで生きる
何かの目的を持って生きる
生きる以上はこのどちらかだ
 自己の上に体験出来るもの
 それが目的であり結果である
 実行すれば確かな必然となる
浄福や価値充実を求めるなら
選択された目的を常に掲げ
実行意欲を高めて行く事だ

かがやきてうるわしき花の色はあれど、香りなきがごとく、よく語れる言葉もこれを行わざれる者には、実を結ぶことなし。

[目的と実行] 夢や希望には確実な実現意欲が無いが、この実現意欲が込められているのが目的意識である。この目的実現には二つの条件がある。目的意識を繰り返して深層意識に定着させる事と、実行意欲を高めてゆく事である。

   『観念存在でないから人は実証宗教を求める』
 釈尊原始仏教としての特質は、体験による自己変革である。従って行動精進を条件とする。最低生活を土台にして仏教目的を学習行動する。世俗的雑務を切り捨て、専修状態に自分を追い込むのである。結果必然である訳だ。