仏教による幸福への成功方式 #1(まえがき)

あなたの欲求はすべて引き受けた 
        (仏陀と三法のよみがえり)        田辺聖恵著
   (とびら)
仏陀と三法が今や,この世によみがえらんとしておられます。
このささやかな一書は、あなたの正しい欲求がすべて貫徹され、生きて生き抜いて死することのなき仏陀の道へと導きます。あなたはやがて、み仏となり給う仏子なのです。
あなたの慈父、仏陀世尊が残せる大いなる遺産,三法のよき相続者となられることを祈ります。

 「まえがき」
 
 この本を読まないでよい人―この世、あの世に於いて生きることも死ぬことも、幸福も富も健康も何も求めない人は読んでも無駄です。「この世をば何のへちま」と思っている人達ですね。「苦あらば、来たりて坐せ、ここには苦なし」もしあなたに苦があるならば、多くの人々に世尊が呼びかけられたように私もこう申します。必ずあなたの欲求は貫徹されて、苦がなくなるのが仏陀の道です。

 楽しみで一杯の人―若しあなたが肉体上の楽しみだけしか持たぬなら、その楽しみはかげろうのように、あなたの目をちらつかせるだけの儚ないもので、やがて苦へと転落するものであることを、世尊に代わって忠告します。何十億の人々がこの世に生き、あの世で次の生を待っているか知れませんが、分類すると、苦ある人、楽ある人、苦も楽もない人の三種があるのみです。あなたは生まれてこの方、時に苦を感じ、時に楽を感じ、時には退屈し、この三種の心を繰り返してきたことでしょう。それを輪廻(生まれ変わり)と言います。この三種の生き方は、やがて三悪道(畜生道、餓鬼道、地獄道)へと落ちてゆき、はてしなく苦しみ、それですまず、再びも三度びもこの世に生まれ変わって、苦しみをやり直さねばならないのです。実におそろしく無駄な生き方ではありませんか。

 地獄なんかあるものか―ここで、あなたは腹の中でこうせせら笑うでしょう。「原子力の時代なんだぜ、おっさん!」と。おあいにくさま私はおっさんではない。あなたと同年輩かずっと若いのです。そんなに若いものがなんでこんな古くさいことを言うかと奇妙に思われるでしょう。
 おシャカ様は、三十五才でみ仏となられ、数々の偉大な教えを説きかつ残されました。その中の一つにこの三悪道をよく引き合にされて人々をいましめられました。
 偉大なる正覚者、仏陀、世尊!宗教家であり哲学者であり文学者であり科学者であり何よりも世を救い導く実行者であった世尊、この世尊の言葉は皆、真実に溢れています。共に信じなければなりません、しかし信じて行なう第一の条件はまず知ることです。私が知らなかったように、あなたも世尊が何を説かれ何をすすめられたか分からないでしょう。
 あなたが信仰に頼らずとも立派にやっていけると自信があっても次の四種のどれかにあてはまらぬというわけにはいきません。
 
 生まれてくる人―栄光と転落、歓喜と虚無の世界へ、望むと望まざるとにかかわらず、おし出されてくる生の初まり、これは通りこしてましたね。いやこれからかも知れない。

 老いゆく人―今あなたは長島のような胸毛をもってほくそ笑んでいるかも知れない、が白髪の一本二本がでだすともう下り坂なんですね。

 病む人―肺結核、中風、喘息、神経痛と治りにくいのから三日間の風邪まで四百四病、あなたは病気をしたことがない?それは結構、でも次は逃れられません。

 死ぬ人―水児から一才五才四十五十と、どこでばっさりやられるか分からないので、全くお手上げ、と言って人間ドックに入りきりでもあるまいし、天変地異なんて昔の言葉と思っていったら、こんなのまでよみがえってきましたね。飛行機がふってきて、自動車があなたを敷いて病院へ直行、便利がよくなりました。
 しかし御安心ください。皮肉とおくやみを言うのが目的ではありません。これから先が素晴らしいのです。これから先を読むと、この三種、四種の分類から、あなただけが、いつの間にかするりとぬけ出せるのです。早いとこ、こっそり弁当を食べて休み時間に一番に屋上に飛び出すあの愉快さ、そのもっと何百倍もの愉快さがあなたのものとなるのです。パチンコに行く前のように少々の小銭と張りきった期待をもって、次の本文へどうぞ。
 あなたのすべての欲求が貫徹されるのです。