原始仏教講座 #6(信者の五法)

 『信者の五法』       
信戒聞施慧は信者の五法と
釈尊は信者の在り方を教えられる
それは幸福と価値を目指す生き方
 幸福だけでは欲望堕落となり易い
 価値だけではとかくついて行けない
 希望と限界をわきまえる必要がある
縁の有り難さ尊さを感謝しつつ
真に求めるべきものを求める
そこに宗教者の真実がある
           
 [信者の五法]-日本仏教は信者の道が明らかでない。それはその宗派が導け救えというお経によっているからだ。釈尊は信者と修道者の道を区別して説かれる。それはそれぞれの人間の実際性・段階性を根底にされていたからだ。  

『仏教者には信者と修道者の二通りがある』
 幸福は求めるが、人間としての存在価値など考えようともしないのが人間一般である。この信者以前の生活者から宗教者になってゆくには、先ず本物の宗教を聞き知らねばならない。そこから信が生じ、施しの行が生じてくる。