法句選 #4(実現的宗教)

   『実現的宗教』      
己の案内役は己の心である
心が決まらねば行く先不明
筋道認識も状況認識も必要
 発言と行動は実際である
 脳内決定と行動は連動する
 この実際がなければ結果はない
観念的信仰から実現的宗教へ
釈尊仏教は本質的な転換である
完全なる自己実現の指標である

  たとえ意義あることを説くことわずかなりとも、法にかのうて行い、むさぼり、怒り、愚ちをはなれ、正しき知恵をえ、心よく解脱し、この世かの世に執着なくば、覚りの一部を有するなり。

[実現的宗教] 蓮の花の上で瞑想する仏像が作られると、お救い下さる仏けへの観念信仰となり、釈尊仏教の特質はなくなる。お救いの神々はあまたいるからだ。目的→行動→結果の自己価値実現こそが、釈尊の本質仏教である。
   『自己の価値実現を目指す時に人間の宗教となる』
 観念的ユ-トピア信仰であればどの信仰でも間に合う。だが人間の存在価値を明確にする信仰は少く、ましてやその価値を自己実現する方式を持つ宗教となればどの様なものがあるだろうか。まずそうした選択をする必要がある。