経集 23

23.世尊宣はく、我が心は従順にして解脱し居れり、久しく遍修し善く調御せられたり、而して我に一の悪行あることなし、故に若し天よ、汝望まば雨を降らせよ。
南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 二 陀尼耶経 九頁)
私の「心」は、忠実で解放されていると世尊はいはれた、長い年月をよく養はれ調へられて、道を外れようにも外れようがない、さあ若しも降らそうと思ふなら、神よ雨を降らせるがよい。(毎田周一訳 釈尊にまのあたり 一周会刊)

わが心は従順にして解脱を得たり。久しく修せられ、調御せられたり。我に一つの罪あることなし。されば天よ、雨を降らさんと欲せば降らすべしと、世尊は仰せられたり。(田辺聖恵訳)

家庭にある信者は、たゞ幸せであればよいのだろうか。その幸せのもろさに早く気づかねばならぬ。そして人間としての最終のあり方をもし望むなら、この解脱して住することである。その住も与えられるまゝの住。雨が降り、漏っても構わず、一切によりかからずに生きること。己を自在に調節しながら。田辺聖恵

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