2012-01-20から1日間の記事一覧

辺見庸氏インタビュー  言葉としての力を生み出す(三)

メディアが中心になり創り上げる「自ずからのファシズム」 辺見 「国難」を口実にして、救国愛国統一戦線をオールジャパンでやろうとか、それがファシズムです。しかも概ねそういうものはテレビという人間の意識の排泄器官みたいなものから垂れ流されている…

辺見庸氏インタビュー  言葉としての力を生み出す(二)

震災は現在の貧寒とした言語状況をはっきりさせてくれた ――詩や散文に限らず、言語というものは本来はもっと飼い馴らせないような危険なものだと考えておられるのですか。 辺見 言語はどのみち、しばしば飼いならされます。資本や左右の権力、宗教が最も利用…

辺見庸氏インタビュー  言葉としての力を生み出す(一)

辺見庸氏インタビュー 言葉としての力を生み出す 詩集『眼の海』の刊行を機に 週刊読書人 2012年1月13日号 『もの食う人びと』などの著作で知られる作家辺見庸氏が、中原中也賞を受賞した詩文集『生首』につぐ二冊目の詩集『眼の海』を昨年11月に刊行…