経集 156

156 雪山夜叉曰く、「与へられざるを取らざるや否や、諸生物に対して自制ありや否や、放逸より遠ざかり居れるや否や、禅定を遺つることなきや否や」南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 九 雪山夜叉経 五十六頁)
「その人は与へられぬものを取られないかと雪山に住む者が問ふた。生き物を傷つけないやうに心を配って居られるか、微妙なものゝ動きを見逃さず、いつも深くものを考へて居られるか」(毎田周一訳 釈尊にまのあたり 一周会刊)