手応え人生

    『手応え人生』       
美しいものへの感動
優しいものへの感動
誠実なものへの感動
 心の扉をさっと明けて 
 もっと心の目を開けば
 輝くものが一杯にある
感動する心がある限り
手ごたえのある人生を
積み重ねてゆくものだ
              
[手応え人生] オ−イと呼べば山彦が返ってくる。都市ではもう経験出来ない事だが、たとえそうした都市の中であろうと、もの事に反応はある。道路脇のコスモスでさえこちらの心に応じるように、ほほ笑みを返してくれる。
     『空青く金木犀の咲きこぼれ』
 金木犀が何故あんなに香り高いか分からないにしても、私の心が開いていなければその香りにすら気付かない。自分に感動する心があるから花の美しさにも香りにも心がひかれる。この感動する心には手応えのある人生が一杯。              田辺聖恵