価値と純粋

    『価値と純粋』       
欲望主義 理知主義 価値主義
かりに三つの生き方を考えれば
自分はどれに重点を置くだろうか
 誰しもが純粋そのものではないが
 純粋志向を持っているのは確かだ
 それが実現へのエネルギ−になる
何が価値かは必ずしも明確でない
だが価値の中に人は純粋さを見る
そうした実現を人は拍手で迎える
              
[価値と純粋] 何かを実現する為にひたすらな人に多くの人は拍手声援を贈る。そこに大きな共感感動があるからだ。小さな線香花火を美しいと思うが、その火花の美しさもあるが、小さいながらのひたすらさを見るのであろう。
    『価値の所有化から実現化へと移行する』
 何が本当の価値かは今日ほど分かりにくい時はない。だが反価値は分かり易いものである。心の豊かさを求めるのは何らかの価値や純粋さをその人なりに持つからである。そして次第にそれらを自己の上に実現しようとする。          田辺聖恵