希望を支えに
『希望を支えに』
何か打ち込むものが必要だ
どんなに小さな事だろうが
知らず知らず心の支えになる
自分にも取り柄が必ずある
どんなに小さな事だろうが
それは比較を越える世界だ
人生に苦しみがあるのは
乗り越える喜びの為なのだ
そうした希望が本物人生だ
[希望を支えに] 「生きてゆこうよ希望に燃えて・愛の口笛高らかに・この人生の並木道」、戦時中を通った者はほとんど例外なくこの歌を歌ってきた。それは希望を持たねばやり切れない思いを、随分としたからなのだ。
『希望の取り柄は何度でも持ち直せる事だ』
平凡そのものの私たちは何を心の支えにするか。それは希望しかない。確かな信念も特別の能力もないが、希望だけは持つ事が出来る。何の取り柄がないにしても、希望を持つ取り柄は誰にでも与えられているのだから有り難い。 田辺聖恵