最大関心

『最大関心』        
自己への最大関心
人間いかに在るか在る可きか
ここに人間らしさの極がある
 物やもの事に関心を持っても
 自己がぬけているとしたなら
 人間としての生き方ではない
自分を見て見ぬ振りをすれば
その付けは自分にやってくる
自己への関心が生き方の根本
              
[最大関心] 青少年期までは自分の外なるものへ関心を持つが、壮年期までには自己への関心が高まらねばならない。何故ならば人は自己を中心にして自己を生きる存在だからである。物や地位を中心にすれば自己は薄れる。
   『自己への最大関心こそが人間らしさとなる』
 自己を中心にするとは社会の一歯車とならず、自己の存在価値を発揮する事である。それは自我欲を高度に昇華する事でもある。あれもこれもの生き方から、次第に人間としての熟成的在り方に自己を煮詰めてゆく生き方である。                   田辺聖恵