岐路人生

   『岐路人生』           
真理すじ道を求める心がゆるめば
その人生は音もなく瓦解してゆく
その事実に鋭敏でなければならない
 真実全現への感動を持たないならば
 その人生は川岸の様に侵食されてゆく
 その事実は正に侵されることがない
明暗二様の岐路に立たされている
この人生は毎日の選択を必要とする
その事実の重大さ思わねばならない
               
 [岐路人生]−価値の多様化などと言ってもそれは欲望の多様化にすぎない。そうした事への正当な判断が人生価値へと向かわせる。一体本当の価値とは何かと煮詰めてゆく事が価値であり、その結果こそが真の価値である。
  『人生の重さとは選択と責任のセットにある』
 価値を探求しその体得によって真の充実を得る人生とするか、飽食徒労の人生とするか、人はその岐路に立たされている。しかもその選択は毎日こと新たにせねばならない。自然にそうなるといった無責任人生などは無いのである。 田辺聖恵