共に生きる

  『共に生きる』          
人の為に何かをする これは大切な事だ
人間社会も自然界も共存世界だからだ
自我本位の心では次第に砂漠化してゆく
 人と共に時間を持つ これは尊い事だ
 何かを語り合い苦楽を別ち合う時間
 かけがいの無い命の時間の別ち合いだ
時には優しい心 時には逞しい心
時には美しい心 時には激しい心
それらを織りなして共に生きたいものだ
 
 [共に生きる]−貧しい時に人々は協力的であるが、豊かになるほど自我本位になるのは悲しい事である。それは真実から遠のく事だから。語り合う事を求めている人が回りに沢山いるのに気付かないとしたらその心は貧しい。
   『友人でなくても人は語り合う事が必要だ』
 共に生きるという事はただ単に物を別ち合う事ではない。その事の本当の意味は心を通わせ心を別ち合う事に違いない。この心の別ち合いが難しいのは真実の方へ心が向いていないからだ。真実を中心にして共に生きるが可能になる。 田辺聖恵