不透明心

 『不透明心』          
どの様な仕事をし どの様に仕事をするか
いかにも大切ではあるがそれだけでいいか
その様な反省を人は持てるであろうか
 どの様な生活を どの程度に生活するか
 生活ぶりを物本位の外形で考えていいか
 生活の中心である心の在り方はどうか
どの様な心を どの様に確立するか
これほど大切な事はないはずであるが
これほど不透明なものはない

[不透明心で]−物の時代から心の時代へと言われる。物の豊かさから心の豊かさへと、その豊かさを求める心こそ最大の問題と考えねばならない。あれもこれもと求め欲しがる心の本体は何なのか分かりにくいものだからだ。
    『豊かさの先には滅びがある』
 豊かさ志向の心には滅び発想という現実性が欠けている。そうした所に心そのものの不透明さがある。こうした心そのものを明確にしてゆく所に真の意味、豊かさがある。イヤ豊かさに価値が生じてくると言うべきかも知れない。