原始仏教講座 第六講(最終講) その六

第六講 その六
 日本のは全部、建前と本音違うのが当り前になっている。不思議と思わない。アメリカ人は不思議と思う。アメリカの建前は。だけど矢張りアメリカも、貿易問題などになると建前と本音食い違っているでしょう、自由貿易と言いながらも保護貿易やっている。
 外国でも建前と本音違う。違うけれど一応建前と本音一致するものという思い込みがある。日本は建前と本音は違うものという思い込みがある。これは随分違ってくる。だから日本では建前というのは全く飾り物になる、アメリカは建国精神として自由平等というのを建前としているでしょう。自由の国と、自由の女神を建てた。あれはフランスがプレゼントしたんだそうですね。この前聞いてへーっと思いましたが、それは国として建前です。
 日本の国の建前は何ですか?発想しない。日本は国家原理がないんです。あえていえば、世界平和を念願するわけです、世界平和を念願しない国はあってはならない。だけど、世界中をちょっと考えて、果たして本当に世界平和を考えている国が、どこがあるか?力で押さえ込んでいる。かつて日本も力で行った。そして負けた。力が通用しなくなった。だから今度は経団連、経済復興経済復興。力は普通軍隊と思うでしょう、だけど経済が軍隊を作るわけ、経済なしで軍隊だけ出来ないわけだから、アメリカは経済=軍隊で赤字になっている。日本は経済だけで止まって軍隊作らないでしょう、自衛隊は一応軍隊でない、だそうですよね。ここで本音と建前が違うわけだけど。自衛隊だから軍隊と言わない。それで建前と本音違ったままで行くわけ、日本というのは非常に、ずるいといえばずるい。
 非核三原則ですか、核三原則と言ってもいいわけでしょう、核という話があって非核の話が出るわけだから。ところがアメリカの潜水艦が持ってきているかどうか分らない。事前協議がないから、無いものと思うということ、建前として言っているわけです。だからこれも非核三原則とやら、核は持ち込まないという核の話をしているのやら、なんだか分らない。