原始仏教講座 第五講 その七

第五講 その七

 仏様というのは宗教活動する方で、我々が成仏する仏になるというのは宗教活動するということです。宗教活動すれば仏様になる.仏様になるという肩書きが、仏様という肩書きが大事なのか、宗教活動をする中身が大事なのか、とすればもう中身が大事ということになりますわね。
 日本は、名刺、肩書きの世界で、名刺貰うとまず肩書き見るでしょう、肩書き何も書いてないと、あまり高く評価しない。信用金庫でも係長、係長なら係長でいいわけです。係長になっていないんです係長補、補と付いているやはり肩書きなんです。肩書きつけて名刺作るんですね。そしてまさに肩書き、名刺の世界、アメリカ人がびっくりする。アメリカ人今度日本に来て名刺作りだしたわけですよね、日本人相手に商売すると、名刺作らないと商売出来ないわけです、そこでアメリカ人も名刺作るわけです。全部肩書きでいくわけです。
 だけど本来は肩書きは中身を、代表する、現わすものが肩書きなのですが、であれば、仏になるということは仏の行動をするということです。それが仏になるということです。そういう主旨で書かれたお経です。ですから阿弥陀さんが私達が信じれば救いとって下さる、という話を通して今度は私達も宗教活動しなければならない、お浄土に行くということは、宗教的世界に行くということであり、宗教的世界というのは、宗教活動をする世界であると受け取れば、お浄土に行ってひっくり返って寝ているじゃないんです。