原始仏教講座 第四講 その六

第四講 その六

人間が苦しむのは、インドは苦しいんです暑いからですね、摂氏40度以上、しかも貧乏な人が大半ですから、非常に苦しいと、そうするとどうしてこんなに苦しむのかと言う訳です。死ぬのが苦しんじゃないです、生きているのが苦しいんです。だから死んだら天国に行って神様と一体になって楽になりたいと、願わざるを得なかった。これはインド的状況から来るんです。日本人はそう考えないです。死んでも命があるようにと発想するわけです。何故かというと温帯だから。苦しいとは言いながらも、一所懸命やっていれば何とか食えるというのが昔の農業だったでしょう。殿様が税金で米を4割からひどい時は6割位持って行った。それでも自分が作った米は食えなくても、からいもなんかは食えた。一所懸命やりさえすれば。だから死ぬよりはましだったわけです。死んだほうがましならどんどん死んでいったはずだけど、死ぬよりましだから、やはり生きやすかった、インドでは生きずらいんですね。

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