原始仏教講座 第三講 その二十五

第三講 その二十五

老人福祉の話ばっかりで死ぬ人の福祉というのはない。ホスピスという話があるけれどあれは大体キリスト教がやるので日本の坊さんはあまりやらない。
無明によりて 行 生じ、というのは、どうしてそういう年をとりやがて死ぬという苦しみがあるのか、その原因を、必ず原因があるというわけです。その原因というのは無明であるということです。無明というのは無知無明、真理を知らない、人間はいかなる存在であるか、縁起する存在であるというその真理を知らないということを無明と言っているわけです。無明とは知恵の明りが無いということです。知恵の明りが無いということは、知恵の無いままの行動をするということになりますね。小さい子供を見ると分ります。

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