釈尊の聖句 291

291 他人に苦を與へて自己の楽を望む。かゝる者は怨憎の繋縛に捉はれて、怨憎より脱することなし。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二一 雑品 六二頁)
 他に苦・己に楽
他人に苦を与えておのれの楽を望む者、かゝる人はうらみにしばられ、それより脱することなし。ぬけ出しも得ず。(田辺聖恵訳)
◎産業拡大〜公害汚染。後悔先に立たず。被害多発してやっと改善。その間に『うらみ』はつみ重ねられる。まさに産業戦争。便利さの代価は大きい。なるほど勤勉によって衰亡からは逃れねばならぬが、己の幸せを祈っても、他の幸せを祈ったことがあるか。ともかく祈りを忘れた日本民族。田辺聖恵

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