釈尊の聖句 60

60 不眠者には夜長く、疲れたる人には一由旬(距離の単位)も長く、正法を知らざる愚者には流転長し。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 五 愚品 二六頁)
 長く遠い道 
眠らざる者に夜は長く、疲れたる者に五里の道は遠し。真理を知らざる愚かなる者に輪廻の苦は長し。(田辺聖恵訳)
◎真理を知らぬ者は、死後も苦しみの世界に落ちこむという、はっきりした苦の実感がないなら、仏教の有難さは分らない。死後の救われが先に説かされては上すべりとなり易い。苦の認識が深まる所に人間の収り柄がある。五里霧中の人生では苦すら分らない。仏教とはまず苦を習うことである。田辺聖恵

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