自他を大切に
『自他を大切に』 田辺聖恵
柔軟な感情を豊かにしてゆく
確実な知識を積み重ねてゆく
それらの結集として行動する
それらが自分を大切にする事だ
それらが関わりを大切にする事だ
それらが本当の幸せになる事だ
今日が明日につながっているのは
自分を高め深め広げるためにある
その事が限りない喜びになってゆく
[自他を大切に] 人の熟度は他人や環境への関わり度合に比例する。それは自分自身の熟度を根底にするものだが、又、関わり度が増すにつれて自分の熟度がさらに増す。こうした事が自他一切は互恵関係にあるという認識である。
『互恵意識があれば人は明快な熟度を持ち得る』
互恵意識は何らかの他に対する関与意識から発して来る。他との関わりなしに自分は存在し得ないという基本認識が出来れば、過大な自我欲という過剰意識から解放される。そして徒な試行錯誤を繰り返す必要が無くなってくる。