すじ道仏教

   『すじ道仏教』          
自分一人で存在する者は無い
善かれ悪しかれ縁をともなう
この事実を仏教はすじ道とする
 人間の苦しみは総て愚かさにある
 真の愚かさはすじ道を知らぬ事だ
 このすじ道によって苦を解脱する
まことに頼れる真の縁とは何か
苦しみは縁にて生じ縁にて滅する
この事実このすじ道に外ならない
               
 [すじ道仏教]−宗教や哲学は人間の存在すじ道を様々に説明してきた。釈尊は人間の存在事実から、縁生縁滅のすじ道を発見した。このすじ道体得によって沢山の人々が苦悩から解脱した。そこには理性感情の統合解決があった。

   『釈尊仏教の易解さがこれから解明される』
 事実を解明するすじ道が一度発見されれば、その継承は容易な様であるが、哲学化が加わると難解になり、その道は草むらに覆われる。宗教は本来誰しもが納得し得る易解さがなければならない。そこが権威信仰と違う所だ。