経集 50

50 実に欲は種々甘美にして意(こころ)に楽しく、雑多なる方法によりて心を撹乱せしむ。五種欲にこの過患あることを見て、犀角の如く応に独り遊行すべし。南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 二 犀角経 十八頁)
欲望はまことに色とりどりに甘く楽しく、様々の形をとって心をかき乱す。欲望の向ふ処にこの危険あるのを見て、犀の角のようにたゞ一人歩いてゆかう。(毎田周一訳 釈尊にまのあたり 一周会刊)