静思湧言

やりぬくことが第一、上手下手は第二第三。
燃え上るもの噴き出すものがある時、ホンモノ人生となる。
私よりもっと近いもの、それが大いなるもの。

人に対して感銘、自然に対して畏敬。
いのちへの讃歌、真実への嘆声。
内向性のものに欠けるのが「思いっきり」。

仕事とストレスは同義語ではない。
幸福をめざせば幸福以下、真実をめざせば幸福にもなれる。
人間の不幸は、対立的平和に馴れすぎることである。

文明とは自己への厳しさを欠くことだ。
先入観は固着的であり、洞察は‐流動的である。
あまり目立たないが、それでも一人々々生かされるのが、真実の和合体。

人間に一番必要なのは真実感覚。
戦争や犯罪で殺しあうのも、あと何百年やるのだろうか。
一切への共感は、幸福の大半。

ほゝえみの度合いが自己充実度。
宗教上の帰依と、よりかゝりは、微妙な違い。
大言壮語が無い世界、まさに風鈴境。

最大の不幸は自己不信。
一切の音と一切の色彩から、完全に遮断する時が必要だ。
紋白蝶が交通事故で倒れている。

万事上手になりたかったら、下手に徹すること。
宗教とは、目的意識を決定する、人生の最上学。
志・目標を持った時に、人間らしくなる。

口達者の中、足達者の上、筆まめの極上。
白米の欠陥に気づくことが健全への第一歩。
女房役に気づくのが成熱度。

怒りは啓蒙の原点。
人間の岐れ道とは、白己形成の意欲があるかないかだ。
ガラス戸は内側もよごれるものだ。

自己創造とは大自然への感謝具現。
連関発想にゆきづまりはない。
昔は耕やして天に至った、今や心を耕やす時である。

小鳥が見え出したら熟年。
雑草もぬき方がある。心の雑草にも手法が必要。
劣等感も活用次第。

勤めに停年はあっても、人生に停年はない。
五百ら漢は皆、笑顔に通じる。
凡とは、本質をそのまゝ生きること。

人間は全的存在であり、かつ一的機能統合体である。
自然界に直線はなく、人間界に実線はない。
演歌は大人の童謡