2012-05-17から1日間の記事一覧

国策を問う  沖縄と福島の40年  〔前編〕 (6)激変に無自覚な社会 辺見庸ロング・インタビュー 沖縄タイムス

(6)激変に無自覚な社会 −福島第1原発の事故検証も不十分な中、誰一人、責任をとろうとしないまま、政府は原発再稼働を画策しています。マスメディアの役割が機能していないともいえるのでしょうか。 辺見 資本とテクノロジーと人間の欲望とか弱さという…

国策を問う  沖縄と福島の40年  〔前編〕 (5)増幅する破局の予感 辺見庸ロング・インタビュー 沖縄タイムス

(5)増幅する破局の予感 −辺見さんは震災前の2011年に執筆した「朝日ジャーナル」の原稿に、「大地震が起こる」「原発事故が起きる」「震災ビジネスがはやる」と言及していました。これはメディア状況を含めた破局の予感だったのですか。「何か切迫し…

国策を問う  沖縄と福島の40年  〔前編〕 (4)ファシズム醸す機運 辺見庸ロング・インタビュー 沖縄タイムス

(4)ファシズム醸す機運 −辺見さんは著書で「なにかはかりがたいものは、上から高圧的に布かれているのでなく、むしろ下から醸されているようです」と指摘していますね。 辺見 ファシズムつていうのは必ずしも強権的に「上から」だけくるものではなくて、…

辺見庸ロング・インタビュー  沖縄タイムス 国策を問う  沖縄と福島の40年 10 (5)

(5)肝苦(ちむぐ)りさ闘いの原点 -日本には原発の安全神話、米軍の抑止力神話、経済成長神話があります。こうした神話を生み出し、はぐくんだ土壌とはどこにあったのでしょうか。 辺見 神話を信じているほうが、悩まなくてすむからね。自分の頭で考え、…

辺見庸ロング・インタビュー  沖縄タイムス 国策を問う  沖縄と福島の40年 10 (3)(4)

(3)基地全廃 今こそ追求 -今の日本人は自分の命を捨ててまで国を守るという意識は溥いように思います。一方軍事や国防に関することは一部の専門家任せで無関心という側面も浮かびます。自分の身の回り以外の問題に対する関心の幅が狭いようにも思います…

国策を問う  沖縄と福島の40年  〔前編〕(3)「国難」盾に押しつけ 辺見庸ロング・インタビュー 沖縄タイムス

(3)「国難」盾に押しつけ −トモダチ作戦でも、思いやり予算の件でも、沖縄メディアが批判的な記事を流すと、逆にインターネットで修撃にさらされる。そうした日本全体のムードというものが、沖縄における報道でさえ影響を受けかねないものだと実感しまし…

辺見庸ロング・インタビュー  沖縄タイムス 国策を問う  沖縄と福島の40年 10(1)(2)

辺見庸ロング・インタビュー 沖縄タイムス 国策を問う 沖縄と福島の40年 10 〔後篇〕 徹底的な破滅から光 (1) 露出した差別の構造 -阪神大震災のとき、作家の小田実さんは「棄民」「難死」といった言葉を盛んに用いました。沖縄と福島、あるいは東日…