最大の脅威は放射線ではなく、人間の軽薄さに他なりません。 独りファシズムVer.0.1

 [2013/03/07]  
いつもアクセスありがとうございます。

記事を書こうとPCの前に座ってはみるのですが、あまりに深刻な事態を表象する語彙が見つからず、キーボードを打つ手が一向に進みません。

ご承知のとおり、東北地方における児童の被曝は、もはや隠しとおせるレベルではなく、とてつもなく重篤かつ大規模な疾患が予示されているのですが、行政も教育も報道も全てはこれを無存在とし、むしろ人権侵害を主導し、あるいは積極的に加担しているわけです。

彼らの多くが高学歴エリートであり、高度教育の履修者であるにもかかわらず、非文明的なアンチヒューマニズムを躊躇しないことに慄然とするのですが、あらためて人間とは社会条件によって容易に発狂する生物なのであり、3.11以降の社会ムードはナチズムと同じ凶暴な集団思考を醸成しています。

金融や株価や為替をどれほど論じたところで、膨大な次世代の生命が刻一刻と縮減される現実に対しては、いかなる言説も空疎であり、無効なのであり、それが議論の俎上にすら上がらないという事実そのものが、我々の知識社会の未熟さなのであり、薄っぺらな文化資本の露呈なのであり、「精神解体」という占領統治政策が結実した証左なのだと考えます。

ACTAやTPPの批准、また国民番号制の導入により言論統制は身近に迫り、我々世代の説話者は弾圧を免れられないのかもしれませんが、この社会は紛れもなく日々ごとにテロリストを生み出しているのであり、次世代の壮絶な社会憎悪を回避することは不可能でしょう。

「道徳を喪失した国は滅びる」という言葉のとおり、我々の文明はカタストロフィによって崩壊するのではなく、精神の退行によって自壊するのであり、最大の脅威は放射線ではなく、人間の軽薄さに他なりません。
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