「国家意思」がない国家

 「国家意思」がない国家
昨年の6月2日、鷲は、『きょう,日本の命運が決まる!』 という文章を、悲痛な気持ちで書いた。天に祈りつつ書いた。

日本という国が国力の全てを総動員し,国が主体となって,ふくいちを封じ込める! これ以外に,日本が生き残る術(すべ)はないのである.日本という国が,国の持てる力を総動員し,ふくいちを封じ込められるかどうか?!日本の命運を決める判断が,きょう,国会で下される.

2011年6月2日。日本の命運は尽きた! という判断が下された。
日本の命運がどのようにして尽きてしまったのか?
このことをシッカリと理解すれば、今の悪魔的な日本のなかで、鷲たちがどう生きていったらいいのか? どう生き抜いていったらいいのか? が、分かってくる。だから、是非とも以下のコメントを読んでほしい。

・ きょう,日本の命運が決まる!
・ 日本の命運が尽きようとしている…
・ 迂闊(ウカツ)なり! 小沢一郎
・ 日本が地獄に落ちる悪寒.
・ きょうは菌曜日.あの菌,信じてEからね!
・ とりかえしがつかないあやまち
・ 厚木,横須賀,横田,どっこもカラっぽ!
・ もう人が近づけない1号機
・ 問題を解決する!という強烈な意思がないと…
・ ああ無情…
・ 日本国民一億総羊(ヒツジ)化,大成功!

上の文章を読み、日本が滅亡への道を歩み始めた経緯を理解された方は、もうひとつ、民族滅亡の危機を収束させるための強力な「国家意思」が日本という「国」には全く存在しなかったことも納得されたはずだ。

民族滅亡の危機を収束させるための強力な「国家意思」とは何か?
それは、いったい、どういうものなのか?

一例をあげよう。
ヴィクトル・ヤヌコーヴィチが率(ひき)いるウクライナ国である。

約26年前に大爆発事故を起こしたウクライナチェルノブイリ原発4号機をコンクリート製の巨大な「石棺」で覆ったが、老朽化し崩落の危険がある上、放射性物質漏れも疑われ始め、新たな構造物ですっぽり覆う必要に迫られていた。

そこで、ウクライナ国は何をしたか?
どんな「国家意思」が発動されたのか?
どんなもこんなも、ウクライナ国はとてつもないことをやろうとしている。
まさに「国家」でなければ成しえない、ドエリャー工事である。
どういう工事かというと…、
「石棺」を、鉄製アーチ型の超巨大な「覆い」で包み込んでしまおう!というドエリャー工事なのだ。
4号機近くに重さ2万9千トン、幅257メートル、高さ110メートルの「覆い」を造って石棺まで移動させ、上から覆って密閉するのだと。完成は、2015年。まさに「国家」でなければ成しえない、ドエリャー工事である。

ヤヌコビッチ大統領は工事開始に際し、「同事故の克服は自国だけではなく、全世界にとって極めて重要だ」と述べたという。これ、まさしく強力な、そして見事な「国家意思」の表明である。こういう「国家意思」は、この国には、ない!永久にないままだろう。
2012/03/08(木) 飯山一郎のLittleHP