「さようなら原発集会」 発言 フ―ベルト・ヴァイガ―(FoEドイツ代表)
親愛なるみなさん、福島事故から半年後のこの記念すべき集会で話させて頂けることを光栄に思います。このような計りしれない影響を与える原子力事故が日本で起こったことに、ドイツでも私たちは大変な衝撃を受けています。
何十年来反原発で戦ってきたドイツの何百万人の市民から皆さんに連帯のご挨拶をお伝えしたいと思います。
福島の事故は世界を変えました。この原発事故は原子力発電がどんな国においても、またどんなシステムにおいても、私たち人間にそして社会に環境に、はかりしれない影響を与えるもの、とても制御ができないものだということを明らかにしました。
この事故は同時に政府も企業もこのような、はかりしれない影響のもとに、なす術もないということも明らかにしました。
チェルノブイリ事故から25年、私たちドイツ、そしてヨーロッパの人々も知っています。政府そして原子力産業が何万人もの死者を前にしても尚この事故について、小さく見せよう、隠そうとしていること、そして今もそれが続いているということ。
しかし、この事故はドイツやイタリアなどヨーロッパの国にも大きな変化をもたらしました。ドイツでは事故の後、今日ここにあるような大きなデモが起こり、ついに政府は、8基の原子力発電所を停止し、さらにその他の発電所についても2022年までに停止することを決定しました。すなわち2022年に最大の産業国の一つが脱原発を実現するのです。
今、私たちは民主主義のもとで脱原発を声高く訴えて行く時なのです。