テロリストになって闘い、死ぬ!

 日曜日。身は志布志にあっても、心は遠い故郷に馳せてしまう。
 栃木、福島、茨城、私の故郷である3県は隅から隅まで車で走った。
 私の青春はモータリゼーションの成金時代だったし。
 MR2、ブルーバードSSS、フェアレディ-Z、セルシオ。次々と高価な車を買った。
 携帯がなかった時代でも、私の車には電話が付いていた。
 豊かだった。アメリカからの搾取も少なかったから、日本は本当に豊かだった。
 そんな豊かな時代を贅沢に生きてきた日本人だったが、バブル経済崩壊以降は
 ガラガラと世相が暗転し、小泉・竹中の失政で日本は貧乏国家に転落した。

 日本は貧しさに負けた。そして今回、放射能に負けた。
 私は豊かな時代を力の限り生きたから未練などないし、いつでも綺麗に死ねる。
 しかし、栃木、福島、茨城。私を育ててくれた故郷の子供達が心配でならない。
 とくに福島の子供達は、被曝線量が年間20msvまでが安全とされて、避難も できない被曝の日々だ。
 20ミリシーベルト! これは未必の故意による殺人行為だ。
 20ミリシーベルト! と言いだしたのは,何と福島県知事の佐藤雄平だという。

 福島県知事、佐藤雄平
 叔父の渡部恒三とともに福島を放射能地獄にした男である。
 福島への原発誘致に全力をあげた渡部恒三とともに、プルサーマルに反対の
 佐藤栄佐久前知事をデッチ上げ逮捕させ、プルサーマルを強行した知事だ。
 そうして原発事故が発生すると、悪魔・山下俊一を早々に長崎から福島に招聘
 し、放射能安全キャンペーンを展開させ、子供の内部被曝を黙認した。
 さらに佐藤雄平は今回、その山下俊一を,地元・福島県立医科大学の副学長に
 就任させるという悪辣(あくらつ)ぶりである。

 すでに福島の子供達には被爆の初期症状が発現している。
 実際、福島の子供達の体内からは放射性物質も検出されている。
 チェルノブイリの強制避難地域以上の汚染環境に放置されているのだから、当然 のことだ。
 3~5年後,福島の子供達は、確実に甲状腺障害を発症し、免疫不全になり病弱 になり、次には癌や白血病などの疾患で苦しみ、やがて死んでいく。
 こんなことはチェルノブイリの症例を持ち出さずとも分かりきっていたことだ。

 人生の苦楽は、還暦を5年も過ぎると、すべてが淡い想い出に変わる。
 「もういつ死んでもいい、人生長く生きられただけで仕合わせだ。」
 こうボンヤリと想う晩酌の時間。これぞ人生の味だ。至高の一刻だ。
 しかし福島の子供達は、晩酌の味どころか、まだ人生すら始まっていない
 彼らの人生には、もう、苦しみの闘病生活が待っているだけだ。
 なんと残酷なことなのか!
 これほど絶望的な人生をおくる子供達が、この日本にいてもいいのか?!

 「どうやって佐藤雄平を殺そうか?! 福建省の親分に頼もうか?」
 私は、毎晩ひとり、策を練っている。
 この年になって、天誅を加えるテロリスト=暗殺者になることを真剣に考える…、 こんな人生が待っていようとは! …夢にも思わなかった。

2011/07/10(日)
 飯山一郎のLittleHP
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