心を向ける
『心を向ける』
ひたすらに心を向ける
そこにこそ喜びがある
そこにこそ安らぎがある
大いなるものに向かえば
大いなるものが入ってくる
そこにこそ生かされがある
無意味でないという自覚が
心底の喜びと安らぎとなり
よりよく生きる力ともなる
[心を向ける] やりたい事と有意義な事とが一致するとは限らないが、有意義という価値観を持つ人の人生は厳しいものになり易い。それは経済性と結びつくとは限らないからだ。しかしそれは本当の充実を生きる事になる。
『平和安易に慣れれば誰しも己を見失う』
これが価値と決める訳にはゆかないが、自分なりの納得をもって、その価値に心を向けるのでなければ、その人の生き方に陰が生じる。無意味さや虚しさがしのび寄るからだ。四十不惑とは求め心の実際を言ったものであろう。 田辺聖恵