共にの世界

   『共にの世界』          
総てのものとの関わりにおいて
自分という主体が生かされている
共に生かされてこそ生きている
 自分中心の幼い考えが砕かれて
 総てを視野に入れた自己になり
 共に生きてこそ生かされになる
共に学び共に行じる世界は広い
共に生き共に生かされるとなれば
より深くより豊かに生きる世界
               
 [共にの世界]−歩き始めた幼児は次第に行動範囲を広げる。だが見事に自分中心である。だがこれが無ければ自立という事も出来てこない。自分中心の中に次第に他と共にあるという意識配慮が形成されて共に生きるとなる。
  『自分中心から自立へと人は共に歩んでゆく』
 「共に生きる」には共に生きた事による「共に生かされ」の実感が十分ではない。その様な世界に生きる為には共に学び共に行じる面が増大しなければならない。こうして人は共にの世界の中で、真の自立を熟成的に生きるであろう。    田辺聖恵