『時』              
時があるのは人間ばかりでない
花が咲く時小鳥が子を育てる時
石が砂になり砂漠になる時もある
 時と場所ともの事はセットだが
 それらは変化して止まないという
 その枠組みの中で人は生きて行く
夜の次は朝 朝の次は夜と
循環している様だが同じではない
この後返りのない時を人は生きる
               
 [時]−時の流れともの事の変化とは同じと考えてよかろう。時そのものも今日から明日へと変化している。時とはもの事の変化につけた人間の観念と言うべきであろう。その時に振り回されるかどうかが生き方のポイント。
  『時の意識が薄いとその人生も希薄になる』
 もの事次第で、早い変化と遅い変化のものがある。一人の人間でも子供の時と大人の時では大いに違う。成人でもより魅力的にあるいは熟成的に常に変化して行く人がある。時を意識して、焦らず滞らず悔やまずで生きたいものだ。 田辺聖恵