自己の選択統合

   『自己の選択統合』        
人間は欲望欲求を選択する存在である
この自然性をベ−スにして生きてゆく
過度の強制や禁欲は人間性を失う
 価値的に向下するものを欲望とし
 価値的に向上するものを欲求とする
 この二者の選択において人は動揺する
より良き生き方は自己の統合であるが
それは選択能力の発揮という事でもある
このようにして人は自己の歴史を作る
                
 [自己の選択統合]−いわゆる価値の多様化とは欲望対象の多様化であって、向上的な価値の多様化ではない。人間は誰しも欲望的な面と欲求的な面の両方を本質として持っている。この二者間の選択において人は常に動揺する。
『人は選択能力を増す事において統合的になる』
 悪者はよく眠るというのは、反省動揺がないからであろう。せっかくの人生だから向上的選択をするという、自己基準を持てば動揺は収まり、自己が統合されてくる。この方向において人は苦悩を解決し、歓喜的生き方になる。 田辺聖恵