譲施互恵

   『譲施互恵』           
譲施互恵 折々に譲り合い施し合う
時には競い合い磨き合う事も必要だが
譲施こそ和合を実現する常道であろう
 人と人 人と物 人と自然 人と道
 すべてが関わり合って存在する以上
 相関し互恵すると知らねばならない
譲り合い施し合う事が難しいのは
積極的な生き方によるものだからだ
己を活かし他を活かす人生だからだ
                
 [譲施互恵]−かつての封建社会では自分の分を守る事が必要であった。既製枠を総て良しとするものであったが遂に破綻した。自由社会は改良原理を持っているが、競争不和となり易い欠点がある。譲施はその潤滑油となろう。
  『個人道徳も地球規模の普遍性が要求される』
 個人道徳もその国家体制の変革によって変わる面がある。だが何時でも何所でも通用する、普遍にして不変な倫理も必要である。その一つに譲施を上げて良かろう。それは自分本位を脱却する意図を持つからである。確かに難しいが。 田辺聖恵