釈尊の聖言 「食と眠り」

  釈尊の聖言 
 食の量を知るとはビクが正しく思考し、食をとるにも楽しみの為ならず、身を養うて清浄の行を助けんがため、われこの食によりて古き飢えを消し、新しき飢えを生ぜしめず、罪のけがれなき安らぎに住まんと思念なすなり。
 眠りを防ぐとは、ビクが日中に念じ歩みし或いは坐して五つの煩悩より心を清め、初夜にもかくの如くし、中夜には獅子の如く右脇にして休み、足と足を重ね、正心にして起き出ずる時を正念して眠り、後夜に起き出でて念じ歩みし、或いは坐して五蓋より心を清むるなり。
  「食と眠り」
 飽食の時代と云われてからかなり久しい。イヤこの頃はグルメとかで飽食とは云わない。貧しい時代には量多く食べるが、今日は飛び切り特殊なものを食べるという訳でついに文化となった。おシヤカ様たちは一日に一食、供養されるものを食べる、身を養う為に、
病気をしない為に、つまり精進の一部として食事をする。基本そのものだ。
 眠るのは身を休め、明日の精進のためだから、睡眠をむさばるのは悪とされる。五官の戸を守り−食の量を知り−眠りを防ぐ、この三法は生活修行の正に基本そのものだ。それは真理を学び、静思体験するという一点目的に自分を運び込む最少基本である。
 行事礼拝読経といった一切の形式がカットされている。これは目的への集中性がずば抜けて強いという事だ。だから直弟子たちは一月そこらで解脱目的を達成していろ。直線コースの極。