原始仏教講座 第五講 その十五

第五講 その十五
 そうすると、すみやかに皆さんも、ほとけ、仏身、仏の身ですね、これはブッダ、カーヤ、身というのはカーヤですが、ようするに抽象的存在ではないわけです、仏の体を持つ、体を持つ仏様、仏そのものになるようにと、いつも思っている、これが仏様の心だというわけです。仏の身になるとは、では仏とは何かと、仏になる成仏するとは一体どういうこと、まず仏とは何か、という話に戻る、また行き着かなければならない。
それで一番最初に言った、三宝なんです。三宝でブッダとは、仏とは何か、ブッダは如来、応供、正等覚者、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、ブッダ世尊である。これが仏であるというわけです。
 日本のお説教では、この仏様の内容の説明はほとんどないんです。聞かれたことはないでしょうけれど、原始仏教では、仏とは何かとしてあります。仏とは如来、応供、正等覚者、真理からきた方で、そして自分の煩悩を解脱して、そして人々にその真理を教え導く方である、としてある。
 だから仏様とは人々を教え導く方、真理をもって正導する方、これが仏様。では仏様になるということは私達がそういう真理を正導する、人間として宗教活動する人間になるということなんです。