原始仏教講座 第三講 そのニ十三

第三講 その二十三

次は縁起に移ります。この縁起というのは真理のことですね。仏教の一番中心とする真理です。これあるゆえに かれもあり、これ生ずれば かれ生ず。無明によりて 行 生じ、ないし老死の苦悩あり。これあるゆえに かれもありというのは、私があるからあなたもいると。その説明ではかえって分りにくいですかね。私が食べる、ものを食べる、だから私が生きていくということもある。要するに因果関係を言うわけです。私が食べるということを抜きにして私が生きるということはないんです。神さまが生かしてくれるというと私が食べるという話を抜いてもまあ一応成り立つ。しかし実際問題そうではないでしょう。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ 人気ブログランキングへ