原始仏教講座 第三講 そのニ十ニ

第三講 その二十ニ

正念正定と、常にそれを何時も思って、その状態になるようにしなさい。真理の状態になって生きていきなさいということです。これが八正道。これがお釈迦様が説かれた仏教です。原始仏教の一番中心になる所です。これによって解脱することが出来るということです。ところが日本では、これは以前は全然説かれなかったんです。何故説かれなかったかというと、中国の仏教学者が、これはレベルが低いと言って採用しなかった、だから浄土門さんは右え倣えでこれを採用していない。従って日本の仏教ではこの八正道がない。ひたすら座禅、ひたすらお念仏となる。高級な物だけがあって基礎的なものが抜けてしまっている。
基礎なしでいいという人は基礎なしでやってもいいけれど、実際問題としては、基礎が分れば基礎からやった方が誰でも可能という事になります。

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