原始仏教講座 第三講 その十五

第三講 その十五

正精進というのは、これは一般的にいって努力するということです。しかし努力と精進とは言葉上ちょっと違う。苦しんでやるのが努力です。精進というのは喜んでやるということです。喜んで努力するということです。それはもう解脱するという最高の状態に行き着くことを目的にし、その可能性があってやる努力だから、それは楽しいわけです、うれしいわけです。結果が得られるかどうか分らないというのに、一生懸命やれ一生懸命やれというのでは苦しくなりますよね、これはいわゆる苦行、努力、日本は皆努力、努力ですね。がんばれ、がんばれとなるでしょう。がんばってやってみなければ分らないというわけです。それで落ちこぼれがぽろぽろできるわけです。

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