原始仏教講座 第三講 その十四

第三講 その十四

正語の次が正行、正しい行い。正しい修行でもあるわけです。次の正命、正しく命を永らえるということで、正しく生活するということです。活命、生き生きと生きるということです。ということは宗教者は宗教者として生きると、生きる生き方が問題。抽象的存在ではない。成仏するというと、何か抽象的に聞こえる。仏様が今こられてお話なさったという話はない。どこどこの坊さんが講演に来られたという。仏様が来られたではない。仏様は日本で存在しない。実在としては存在しないわけです。弘法大師さんは即身成仏で生きながら仏様になった、今でも仏様としておられる。それは真言宗の教団の中だけで通用する話です。真言宗以外で弘法大師様は今でも生きておられるとは誰も思わない、世間的には通用しない話。それは一種の信仰にすぎないわけです。そういう意味で、日本仏教には結果がない。成仏の話をすると結果がない。ところが解脱ということは結果としてあるわけです。お弟子さん達は皆それを体験したわけです。

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