原始仏教講座 第三講 その七

第三講　その七

正思というのは正しい感情です。正しい感情というのは、まあ話はそうだろうけれども、自分でそういうふうにはとてもなれそうもない、というのあれば正しい感情ではない。正しい信仰、やたらに疑わない、やたらに思い上がり、そんなの古臭いというなふうで、俺は俺で行くというようなのは一種の感情ですね、理性的ではないわけです。正しい感情でなければならないということです。物事を愛し、人々を愛するというのも正しい感情です。正しいものを、正しく信仰するということも感情です。お釈迦様の仏教はたんなる理性だけではない。感情というものも正しくあるということを言っておられます。