原始仏教講座 第二講 その十六

第二講 その十六

この三宝は、ちょっと難しいです。というのはエセンスですから、三つの宝によって成り立つという、全て仏教は帰依三宝、この三宝に帰っていくと、帰依というのはナム、インドでの発音はナーマスというんです。ナーマスというのが日本式に訛ってナムとなったわけです。南無三宝。インドでお釈迦様の時代はこれは皆パーリ語でいったわけです。現在の東南アジア、南方ですね、ビルマ、タイなどはこのお釈迦様の仏教の流れに近いですから、このパーリ語、お釈迦様が使っておられた言葉で現在も信仰しているわけです。その言葉でいいますとブッダンサーラナムガーチャミーというわけです。ブッダンというのは仏陀、サーラナムというのは保護してくださる、ガーというのは行くということです。

ブッダが保護してくださる所へ行きます。ナンマンサーラナムーガーチャミー、ナンマン。真理が保護してくださる所へいきます。行きますというのは精神に帰って頼りとするということ。ナムしますということ。

サンガがお釈迦様お弟子さんたちですね、この修行者達の集団が保護してくださる所へ行きます。といってこれを三回唱えるようになっている。現在もです。ブッダンサーラナムガーチャミー、ナンマンサーラナムーガーチャミー、サンガンサーラナムガーチャミー、これを三回言う。

ところがこれを日本でこのままやると、英語ならともかく、パーリ語ではちょっと皆さん言い難い、だから私がそれを、ぐっと縮めまして、ナムブッダムサンガ、ブッダとダンマとサンガにナムします。ナムブッダダンマサンガという言葉にまとめ、縮め、直しています。

しかし日本ではあまり言いませんので、あまりそれを強調すると新興宗教を始めたように誤解されてもいけないのであまり強調しませんが。私自身として、仏教、お釈迦様の仏教全部取りまとめて、エッセンスとして、ナムブッダダンマサンガとなる訳です。日蓮さんが南無妙法蓮華経と言われたように、親鸞さんが南無阿弥陀仏と言われたように、一つの法、一つの仏様に限定しないお釈迦様のは三宝によって成り立っているとお釈迦様が言われたのだから、その三宝を信じます。というのでナムブッダダンマサンガと言うようにしています。
 三宝帰依というのがお釈迦様の時代の信仰の仕方。

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